交番表の作り方
初めて交番表を担当することになった人へ
——作り方の基本と、先輩が教えてくれない時短のコツ
更新日: 2026年7月6日
異動や担当替えで、今月から交番表(こうばんひょう)を作ることになった——このページは、そんな方のために書いています。前任者からの引き継ぎが「前のやつ見ながらやれば大丈夫」の一言だけだった人も、安心してください。必要な情報の集め方 → 作る手順 → ハマりやすい罠 → 時短のコツの順で、ひと通り分かるようにまとめました。
そもそも交番表とは
交番表は、宅配センターで使われる勤務表です。一般的な「シフト表」と少し違うのは、休みの割り振りだけでなく、出勤日に誰がどのコース(配達区域)を担当するかまで決める点です。つまり交番表づくりは「休みのパズル」と「コース担当のパズル」を同時に解く作業で、これが大変さの正体です。
多くのセンターでは、給与や勤怠の締めに合わせて16日〜翌月15日のような期間で1枚の交番表を作ります。あなたのセンターの締め期間がどこからどこまでかは、最初に必ず確認してください。
作り始める前に揃える6つの情報
交番表づくりの失敗の大半は、作っている途中で「あ、これ聞いてなかった」が発覚することで起きます。先に以下を揃えましょう。
- センター員の一覧 — 社員・パートの区別、勤務できる時間帯
- コースの一覧 — 各コースの稼働時間と、誰がそのコースを担当できるか(意外と「この人はこのコースしか走れない」が多い)
- 曜日ごとの稼働パターン — 平日と土日で必要なコース構成が違うのが普通
- 希望休・年休・会議・研修などの確定予定 — 締切を決めて集める(後述)
- 前月末の状態 — 前月最後に何連勤していたか、前週に何日休んだか。月またぎの連勤・週休の計算に必須です
- 週休の起算日 — 「週に2日休み」の"週"がどの曜日から始まるか。就業規則で決まっています
💡 5と6は前任者に必ず聞いてください。表面上は引き継がれない情報ですが、これを知らずに作ると初月からルール違反の表ができあがります。
交番表を作る手順(手作業版)
手順1: 動かせない予定から先に置く
年休・会議・研修・健康診断など、動かせない予定を最初に全員分置きます。自由度の低いものから埋めるのが、あらゆるシフト作成の鉄則です。
手順2: 希望休を置く
希望休を反映します。この時点で同じ日に希望が集中していたら、先に本人たちと調整してから続きを作ります(作り終えてから発覚すると全部やり直しになります)。
手順3: 週休2日の「枠」を先に確保する
起算日から7日ごとに区切り、各人がその区切りの中で2日休めるように、残りの休みを仮置きします。コース担当を考える前に、休みの合法性を先に確定させるのがポイントです。詳しい数え方は週休2日の数え方の記事で解説しています。
手順4: 日ごとにコース担当を割り当てる
各日について、その日の稼働パターンに必要なコースへ、出勤者を割り当てます。「そのコースを走れる人」が限られるため、先に希少な人(特定コースしか走れない人・その逆のエース)から割り当てると破綻しにくいです。
手順5: 検算する
最後に必ず次の4点を確認します。
- 全員が起算日区切りで週2日休めているか(月またぎ含む)
- 連勤が上限(多くの場合5連勤)を超えていないか。前月末からの継続に注意
- 各日、必要なコースがすべて埋まっているか・二重に割り当てていないか
- 土日祝の休み回数が特定の人に偏っていないか
新任者がハマりやすい4つの罠
罠1: 週休2日の起算日ズレ
「日曜始まりだと思って数えていたら、うちのセンターは金曜起算だった」——最も多い失敗です。カレンダーの週と就業規則の週は別物です。
罠2: 月またぎの連勤
今月の表の中では3連勤に見えても、前月末に3連勤していたら実際は6連勤です。交番表は1枚ごとに独立して見えますが、勤務は連続しています。
罠3: 土日祝の休みの偏り
1ヶ月だけ見ると偏っていなくても、2〜3ヶ月累積すると「あの人ばかり日曜休み」が発生します。不公平感はセンターの空気を確実に悪くするので、土日祝を公平にする方法も読んでみてください。
罠4: 希望休の「後出し」を想定していない
完成後に「すみません、入れ忘れてました」は必ず来ます。組み直しを前提にした作り方は組み直しを10分で終わらせる記事で解説しています。
時短のコツ
- 前月の表をコピーして直す。ゼロから作らない。コース担当の傾向は毎月ほぼ同じです
- 希望休に締切を作る。「毎月◯日まで、それ以降は原則反映しない」を宣言するだけで組み直しが激減します
- 検算はチェックリスト化する。上の4点を紙に貼っておき、毎月同じ順で確認する
- Excelに計算を任せる。公休数のカウント・連勤の検出・土日祝の集計は数式で自動化できます。無料のExcelテンプレートを配布しているので、そのまま使ってください
よくある質問
Q. 作成にどのくらい時間をかけるのが普通?
手作業なら数時間かかるのが普通で、恥ずかしいことではありません。慣れと仕組み化で短くなりますが、「検算」だけは時間を惜しまないでください。表のミスは現場の信頼に直結します。
Q. 前任者のやり方をそのまま続けるべき?
最初の1〜2ヶ月はそのままをおすすめします。現場は「表の形が変わること」自体にストレスを感じるためです。中身の作り方(自動化など)は変えても、見た目は変えないのが安全です。
毎月の交番表、自動作成という選択肢もあります
GIGA SHIFT は宅配センター専用のシフト自動作成アプリ。
希望休・週休2日・連勤上限・土日祝の均等化・コース担当まで自動で考慮し、ボタン一つで交番表を作成します。
登録なしで触れるデモもあります